わたしって、見えてない?

 
狭い階段を大きな荷物を抱えて、一段ずつ降りてた。
あと7段位のところで、下のドアがあいて、人が入ってくる。

ドアは全面ガラスなので、当然わたしがソロリソロリと降りてくのは、見えていると思ったんだけど、
そのまま数段上がってきた。

え?え?っと、フリーズしてしまったわたし。
やっとのことで「すみません、降りさせて下さい」と声をかけた。

「あ、全然気がつかなかった」と降りて譲ってもらえたので、
幅90(ないかも)の階段で、すれ違うつもりでいたわけではなさそう。

降りきってからお礼を言ってドアをでたんだけど…
そこの階段、何回もそういうことがある。

わたしは、そこで降り始める時も、下に立った時も必ず今階段を誰か移動してないか、気配を確認するんだけどね。

理由は簡単。そんな狭い階段で、蟹さん歩きですれ違う自信がないから。

階段の方向が180度変わる場所も踊り場がなくて、
三角形の踏み板になっているし。


だけど、すれ違う自信があるかないかに関わらず、
わたしのこと、見えてないんじゃないかという気がしてきてる今日この頃…


街を歩いていても、ぶつかりそうになって、危うくよけることが最近よくある。

わたしが左に寄ってるのに、向こうから歩いて来る人が、わたしの向かい側に寄って来る。
仕方がないから、右によける。
嫌がらせという雰囲気でもなく、ぶつかりそうになった人が、一緒に歩いてた人に、
「なんだよあの女、どこから現れたんだよ、突然に!」
って怒ってるのを後ろから聴いたこともある。
あの~、わたしはさっきから、ほぼまっすぐに歩いてるんですけどね!


どう考えても、見えてないんだよね?
何で~?