お不動さんは、そんな事でおこったりしませんよ~
まるるんが、お不動さんの真言を唱えてからご挨拶をしていたら、
左隣に人の気配・・・
おっと、ここは神社みたいに、大きなお賽銭箱がおいてあるわけじゃないので、
ご挨拶の途中だったけど、つつつと右に寄りました。
その方も、お参りなさっているようでしたが、
まるるんはご挨拶のあと、自分のお願いをすませて、目を開けて、
さて、帰ろうとしたら・・・
「あの・・・ちょっとお尋ねしますが、○○山って・・・神社じゃないんですか?」
と、中年の女性のかたが、まるるんの前に立ちふさがって・・・
なんでだかわかんなかったけど、涙まで流してる・・・
まるるんは、びっくりして立ちすくんでしまいました。
「あ・・・はい、お不動さんでいらっしゃいます。」
と、びっくり目のまんまでおこたえしたら、
「ああ、どうしよう。わたし、手をふたつ叩いてしまいました。」
ああ、そういえば、そんな感じの音がしたような・・・?
まるるんは、にっこり笑ってみせて、
「あら、大丈夫ですよ。お不動さんは、そんな事で怒ったりなんかなさいません!!」
本当に? というような表情でいる女性に、きっぱり頷いてみせました。
以下、ほんとはその方に、お話ししたかったことなんだけど、
その方が、本当に「神さま」におねがいしたかったのなら、
余計な口出しかなと、飲み込んでしまった言葉を、ここに書いておきます。
お不動さんは、そんな些細な間違いで、怒ったり罰をあたえたりなんかしませんよ~~
修行者の方ならいざ知らず、一般人にはとってもやさしいお方なのですよ。
キャパシティのおっきな、お不動さんです。
なんせ、皆のために走り回れるように、奴婢の姿をとって、
お食事は、修行者の残飯で済ますって方なんですよ~~
お願いなさったことも、聴いてくださってますよ。
もし叶わなかったら、それを叶えることがあなたの為にならないから、
聴かなかったことにして、下さってるだけなんです。
たまに、お作法どおりにお参りしなかったら、祟りがあるという人がいるけど、そんなことないです。
「あらら・・・ちょっと違うけど、でも、いいのいいの、今日は寒いのによく来たね・・・
何か困ったことがあったのかな? うれしい報告だったら、私もうれしいよ。」
仏さまだって、神さまだって、そういって耳を傾けてくださるのにね。
第一、仏さんがどうやって祟るというのかなあ。
祟るというアクションを起こした時点で、「仏さま」失格だと思いませんか?
ね?