昨日も秋晴れ…(その1)

 

昼頃のこの街は、上空が見事に晴れ渡り、秋風が清涼に吹いた。まだ、緑を保っている構内も、斜めに降り注ぐ日射しがシャンパンゴールドに空間を充たす。

 

夏の酷い乾燥の頃に出てきたシュウメイギクの蕾は、どこの株も開くと無惨に花弁がひしゃげたものが多く、痛々しい程だった。

9月に入ってやっと雨に恵まれて以降に出てきた蕾が、いまは力強く山盛りに咲いている。

 

今日は出かけるついでに、トランクルームに荷物を置きにいった。途中の商店街の店舗に、おや?というような行列ができている店もある。

何やら幟もはためいていて、近寄ると恒例のワンコインセールだった。緊急事態宣言で自粛していたのを、解禁したらしい。

百円、五百円で参加店舗がほぼ赤字状態で商品を提供するのだが、参加店舗も少なくなっているようだ。

ふと思い出して、荷物を置いてから少し戻り、餅屋(和菓子屋)へ…引戸のガラス越しにのぞくと、閑散としている。参加していないのか…と見回すと、幟は立っていた。引戸の外のアルコールポンプで消毒して、そぉっと滑り込む。

 

ガラスケースの大福の定位置をのぞく…有り難い!大福だけ今日はワンコインになっていた。