細工は流々、仕上げを御覧じろ…久しぶりに聴いた

 

More Effective Agile の最終 Part5 おわりに に、この諺がタイトルになっていた。

 

思わずニヤリとしてしまう。たぶん、私と同じ理由でニヤリとした読者は、殆どいないと思う。

パッと頭に浮かんだのが、この諺自体ではなくて、落語の 大工調べ の最後…ええと、落ち でいいのかな?

さすが、 大工は棟梁(細工は流々) と云われて 調べを御覧じろ(仕上げを御覧じろ) と返す。

確か、志ん生の演目の本で、中学生の頃に読んだなぁ。その後、一度だけ録画映像をどこかで観たような気がする…

むしろ、残っている録音を聴いて、志ん生の口調や甲高い声の響きが、今でも焼き付いている。

 

原書のここのタイトルがどう書かれているのか、ちょっと興味がある。

 

諺は、どんな手段を使ったかは問わずに、結果(仕上がり)を見てくれ!と。

前半は、やり方は人により千差万別、たったひとつのやり方が正しいわけではない。後半は、だからその成果を見て評価を下してくれ。

よくもまぁ、ぴったりフィットするこの諺を、翻訳に引っ張りだしてきたな…と驚いた。

 

アジャイルも、もう20年。改良も重ねられた。著者マコネルはその有効な部分を厳選している。