かつて、品川から田町まで…歩く羽目になったことがある…

 

昔々、まだ若かった頃のこと…某電気メーカーに派遣されていた時のこと。

田町駅から歩く芝浦地区で開発していて、ハードウェアは品川にある工場で担当していたので、二つの地区を結ぶマイクロバスで出かけて、テストすることになった。

 

何事も、まぁ一回目はスィっとは動かない…あとは芝浦に持ち込んでテストができるところまで、ハードとソフトの担当者があれこれ調整することになる。

初日だったので、主任さんが同行してくれた。やれやれ…と初日の調整を終えたら、マイクロバスの終バスが出たあとだった。何せ、本来が工場と工場間の連絡バスだから、工場基準の早い時間で運行が終わってしまう。

 

主任さんも自分も、せいぜい自販機でコーヒーを数回買う位しか持ち合わせもなく、歩いて帰るしかない。幸いテストに使う荷物は全部工場に置いていくので、身軽ではある。

とにかく、新幹線などの車両基地でもある、とてつもない線路がある(はず)の場所の地下を突っ切るのだが、これ本当に出口に着くのか?と不安になった。

地上に出て田町駅を目指し、いつもと違う角度の風景をながめつつ、作業する事業部に辿り着いた時にはやはり随分疲れていた。