♪真っ赤な秋に、囲まれている
オシドリ池の大学の学生会館の前で、大きな葉っぱが紅葉した。紅蓮の、というか、深めの紅というか、とにかく壮観。
理学部から農学部にかわる境目に近いサクラが、明るい葉っぱの絨毯を広げている。
先日、街の公園で通りすがりに目にした夕焼け。通る車や交差点の信号を報せる音声、公園にいる観光客の声と、音は溢れかえっている。
だがその根底に、秋の夕暮れの麓に近い登山口で、降りてきた山道を振り返った時の、ピンと張りつめていながら、雑音が全て枯葉のクッションに吸い込まれたような、静けさを聴いた。
おかしな表現かもしれないが、確かに静けさは聴こえる。いや…心が聴くのか、或いは音を観るのか。
農学部で、先日カラスが放牧状態だったジモティなコブシの実が、美しく色づいていた。
今週末のイチョウ並木のイベント。今年は少なくともここでは、夏の小雨の影響か樹木の葉は傷みが重篤な一方で、このギンナンもドングリの類いも総じてかなり豊作。
構内に呆れるほどのドングリに、どこが不作の年廻り?と。
燃やして処分するのなら、空腹で人里に出没する、クマさんに届けてあげたいものだ。山が荒れているのだろうか。