昨日は、ネコの日だったんだっけね?
ネコの鳴き声と語呂あわせ。
にー、にー、にー…ってことらしい。
最近は、ワンコよりニャンコを飼っているほうが多いとか。
まだ、明治百年で世がわき返っていたころには、
フツーのワンコは、警備員のお役目があったし、
フツーのニャンコは、悪さをするネズミを捕殺して、
その後始末にお腹の中に収めていた。
そう、彼らは小さな用心棒として、飼われているというよりは雇われていた。
だから、食と住は報酬だったのだ。
もちろん、今やワンコとニャンコのお役目は、人間相手のコンパニオンである。
用心棒の役割についているコは、どんどん少なくなっている。
昨晩、そんなことを考えながら歩いていたら、西の空に沈んでいく月が見えた。
ネコの日の晩だけど、月は細いチシャ猫の口ではなくて、
喪黒さんの口で、おーほっほっほっほ、と笑いながら沈んでいった。
喪黒さんに指さされたのは、誰だっただろうか。
へっ、多分指さされたのさえ、自分じゃないと思ってるんだろうなぁ…