ありがとう、の響きの心地よさ
昼に通りかかった場所で、ラジオのNEWSが流れていた。
北陸の大雪のなか、雪で動けない車が連なっている。
自衛隊も動員されて、懸命の除雪が進み、順番に脱出できているとのこと。
やっと車が動けるようになった人の、談話が流れていた。
前後がよく聞き取れなかったが、ありがとうって言いたいです、と。
任務とはいえ、降りしきる雪のなかで、懸命に除雪してくれた方々への言葉だと思いたい。
こういう時に、まぁ、仕方がない事だけど、と前置きしながら、クレームを言う人もいる。
辛い目にあったのだから、リスナーもそうですね、と頷く。
おまけに、オンエアされるのは談話の一部にすぎないから、
その人も、何か感謝の言葉を口にしたかも知れない。
でも…
ふと、シスター渡辺の言葉が頭の中にテロップで流れた。
人に上下はありません。
でも、人格に上下はあります。
クレームは、改善につながるもの(=ヒント)であれば、発信する必要がある。
発した人全ての人格が低いとは言えない。
でも、感謝の念を持てるかは、文字通り人格によってしまう。
何も、申し訳なさそうにする必要はないし、何かの形でお礼しなければならないものでもない。
心からの感謝は、エネルギーだ。
そのエネルギーが、自分に注がれた分を上回って降り注ぐくらいに、
輝くような感謝を、していきたいものだ。