木造校舎は、鉄筋校舎よりも居心地がよかった(その1)

 
木造校舎が焼けたというNEWS。
理科教室や家庭科教室がないなら、爆発の原因が考えられないんだけど。


小学校低学年と中学校1年の時に、木造校舎で過ごした。
確かに、物理的な気密性は鉄筋には負けるかも知れないけど、
それに、今ほど殺人的な暑さに見舞われることがなかったけど、
暑さもほどほどだった頃には、木造校舎のほうが快適だった。

まず、すごく寒いだろうと思うでしょ?
東京は、冬の夜は放射冷却で熱が持っていかれるんだよね。

でもね、木造校舎は朝にストーブを焚くとすぐに部屋全体が暖まって、
ストーブの上の蒸発皿にたっぷり水を張って置くことで、湿度が保たれ、
夜中に乾いちゃった教室内の木製の部分が戻って、
よっぽど狂ってしまった窓でもないかぎり、窓からすきま風も入りにくい。
それに、木製ならちょっとした狂いくらいは、用務のおじさんが手当てしてくださった。

木造校舎は、鉄筋に較べて冷えきらないから、暖まるのは早いし、案外熱は逃げていかないし、
そこそこな空気の移動は、火を使っているから必要だよね。

最も、人数が少なかったので教室の後ろのほうまで机がなかったけどね。


一方、鉄筋は放課後の熱の残りはいいかも知れないけど、
朝は、とんでもなく寒い。

鉄筋は建物全体が冷えきってるから、
ストーブを焚いても教室全体が暖まるには、木造以上の時間が必要だった。

特に高校は地盤沈下が凄かったから、窓枠にも負担がかかってる。
だけど、本当にどうしようもなくならないと…
業者さんに取り替えてもらうわけだから。

ストーブの近くではのぼせ、後ろの席では震えてましたよ。
高校は、40人以上いたし、身体も大きいから、教室の後ろにはあんまり余裕はなかったけど。