スーパーのレジにて(その2)

 
貴女も気をつけてねぇ、等と言いながら、やっと財布を開く。

そこから先も、何度も金額を聞き直して、
小銭をかき回しながら一枚一枚、拾っては置き、
間違ってはまた戻しして、一向に埒があかない。

レジ担当も、相手はお客さまではあるし、大変である。

最後に、末尾が66円なのを、一円と十円を並べた挙げ句、一円足りない、どうしましょう、と。

もう、レジさんはひきつりながら、
71円頂ければ、五円お釣を出せますよ、
もう十円玉がなければ、101円でも大丈夫です、と。


やっと支払いが済んで、読み取り機が空き、
前の男性は小銭いれから釣り銭なしに会計を済ませ、レシートを断り、
まだ財布を手提げに戻すのに手間取っている後ろを、器用にすり抜けて、走っていった。


さて、こちらの商品読み取りも済んだのだが、
先客は狭い会計位置に立って、まだ他の手提げをかき回して、一向に移動する気配がない。
おまけに、カートを狭いレジ通路を塞ぐように移動してしまい、
電子マネーのカード読み取り機に手を伸ばせない。

レジさんも、先客に移動を促すのだけれど、
まあレジ籠2つはカートに戻さなければ無理だろう。