ポプラの綿毛が、吹雪みたいに…

 
遊歩道のシラカバ並木を歩いてた時、
ふと確認しておきたいことがあって、立ち止まって携帯の送信すみメールを開いた。

確認して、携帯をパチンと閉じて顔を上げてビックリ!
さっきまで、何にも飛んでなかった空間いっぱいに、ポプラの綿毛が物凄い量、舞っている。
まるで吹雪みたいに…だった。うわぁぁ!
マスクの下をいいことに、口を(; ̄Д ̄)


風に飛ばされてきたのは、わかる。すぐ近くの樹は、シラカバなんだから…
それにしても、凄い量だ。
何だか、現実なのかどうかが、怪しくなってくるような量。


あ、撮っておこう…
携帯をポケットから引っ張りだして、カメラを起動して、顔を上げたら…

えっ?
綿毛は、もうほとんど舞っていない。名残のように、ほんの僅かに、ふうわ、ふうわ、と舞っているだけ。
再度、(; ̄Д ̄)…


何だったのかな、あれは…?

暫く待ったけど、もう綿毛はやって来なかった。
地面に残る綿毛の量は、いつからの累積なのか…
でも、舞っていた量とは全然釣り合わない。

それより、舞っていた綿毛はさらにどこかにと、風に流されていったかも知れないし。


髪の毛がクエスチョンマーク状態で、ゆっくり歩き出した。

不意に、「家守綺譚」で桜鬼(はなおに)が征四郎のところに、暇乞いに現れる話を思い出す。

そろそろ、ポプラの綿毛も終わりに近い。
また来年ね…と、挨拶にきてくれたのかな…

わざわざ、どうもありがとうね。