先日は戊辰の日だった。
ふと気がつくと、一昨日は辰の日、十干十二支の戊辰にあたっていた。
そういえば、明治元年…官軍と称する薩長軍と、旧幕府軍の間で、一年半近く様々な土地で戦いが繰り広げられた、あの戊辰戦争が正月早々始まった年の干支だ。
一昨日は穏やかな気持ちで参拝を終えたのだが、歩きながら、ふと気持ちが揺れた。
今年が寅だから、再来年が戊辰の年か……
先日、ゴルバチョフ元大統領の訃報が流れ、日を置かず北方領土ビザなし交流を、ロシアが一方的に打ち切った。ビザなし交流は、ゴルビー(愛称)の在任中に開始された、とNEWSで流れた。彼のちょっとはにかんだ笑顔は、平和を感じさせてくれていた。
また、ソビエト連邦やロシア帝国にまで戻ってしまって欲しくない。世界大戦など、この地上の一般市民は望んではいない。
戦争なんて、勝っても負けても、人が死ぬだけだ。体験者は語る。
幸いにも、戦争を知らない子供たちでいられた自分たちだ。
未来永劫、あらゆる地域の子供たちもそうなるように願い、導くのがあらゆる大人の必須のミッションなのではないか。
他国自国を問わず、いや、ことわけても他国の子供たちに、戦争の実体験をさせる大人など、全くの論外だろう。
この記事を送信しようとしたら、路肩に駐車していたワゴンの開け放ったドアの窓から、ラジオでジローズの戦争を知らない子供たちがオンエアされているのが聴こえてきた。
シンクロ…にしても、ちょっと出来すぎかもしれない。