これも、偶然か…?(その4)

 

ほとんど家を留守にしたまま、異郷で亡くなった中村氏の笑顔を眺めていたら、ふと 燃えよ剣 だったか 新選組血風録 に長州の来島又兵衛(?)について書かれていた行を思い出した。

 

この人物の討死について触れているだけで、登場人物との接点はないのだが…

兎に角、闘いにいくのが趣味のように好きな人物、もういい歳なんですからと奥方に止められても毎回 これっきり、これっきり と文字通り奥方を拝み倒して出かける。

確か、蛤御門の変だったか、本当に 戦に出かけるのはこれっきり の言葉は、ある意味その通りになり、彼は討死してまう。

戦に出かけることは、成程もう二度とはなかった。奥方にしてみれば、本当に困った亭主だったのだ。

 

確かに、比較するのは失礼だと思う。中村氏の奥様は、日本を拠点に御主人の文字通り後方支援に奔走されている。

ただ、亭主が心底やりたいと思うことを遂行するのを邪魔せず、許した。その点でこの二人の女性は、亭主よりも大人だなぁ…と思う。

 

自分が必要とされるシーンで、持てる力を発揮して周囲を援けるのが、一番嬉しくはないか。ただ、それは陽の立場のことだ…それを蔭で支えてくれた人がいる。