ヤマガラが降ってきた?…(その3)

 

コガラやハシブトガラなど、カラの仲間での混合の大きな群には、たまに出会うことはある。大体あまり大きさに差はないし、身体の色もよく似かよっているので実際に混合なのかは、正直なところ爺ぃの視力では判りにくい。

まぁ逆に、ちょっと大きな群だと混合かもしれないな…と見当をつける程度だ。少し離れると、シジュウカラの胸元から腹までのネクタイと、胸元のよだれ掛け(他のカラに怒られそうだ…)も曖昧になってくる。腹が白いかはよくわかるのは当然か…

閑話休題

 

それにしても、一体どこに待機していたのか…案外近くの樹か、はたまた遊歩道に面したアパートの屋根か…

羽音が収まると、急に爺ぃの頭上が囀りで賑やかになった。やがて次々と10羽ばかりが枝から降りてきて、うろうろと何かを探している。

 

爺ぃがいては邪魔か…と静かに離れたが、入れ替わりに荷物をガタガタ言わせて自転車が通ると、降りていたヤマガラは松の枝に退避してから、僅かなタイミングで群ごと南に翔び去っていった。これも呆気にとられて眼で追う。

 

まるで、夕立のように降ってきて、呆気なく翔んでいってしまったヤマガラの群だった。

一体、何だっんだ?