イムジン河

 

今日の、今日は一日〇〇三昧。

 

ALFEE坂崎幸之助の参加した、一日限りの(第3次)フォークルの、結成解散コンサートライヴ音源(CD)から、イムジン河が流れた。爺ぃにとっては懐かしい曲だ。

深夜放送は聴けなかったし、第2次フォークル(端田宣彦が参加)が活動していた時は、まだ小学生だった。ただ、中学・高校と周囲でフォークを唱う同世代が増え、歌詞本などでこの曲を目にするようになっていた。

あの時のこのシングルの発売中止のわけ、それでもこの曲は唄い継がれ、唱う人たちに限らず、心ある人たちの中に生き続けた。そして未だに、朝鮮半島は南北に分断されたままだ。

 

加藤和彦と端田宣彦は既にない。当時この曲をラジオからリアルタイムで聴いた人たちも、高齢者の範疇に入っている。それではこの曲は過去の、懐かしいだけの唄になってしまっていいのか。

当事者の朝鮮半島の人たちを差し置いて、私たちがとやかく云うべきではないのは、爺ぃにもわかっている。

しかし、この歌詞からこぼれ落ちる、その風景がありありと浮かぶ静謐さと、押さえてもそれでもわき上がる感情は、決して過去として捨て去ってしまっていいものではあるまい。