羽田元大臣の訃報

 

突然という以外ない。

 

そして気の毒なことに、コロナに限らず、感染症の急性悪化の恐ろしさを、我々に身をもって示すのが、最後の我々への政治家としての奉仕になってしまった。

持病もあったということだか、前触れも数日前からあったにせよ、突然倒れたとのことだから、肺炎を思わせる症状がでた時には、既に全身的に血栓症状に向かっていたようにも思える。

 

父の羽田孜元総理をふと思った。爺ぃの知る限り、短命な内閣だったが、歴代総理のなかでも穏やかで、謹み深い、好人物の五本の指に入るだろう。

案の定、党のそれまでの不始末を押し付けられ、まるで責任をとらされるような結果となった。

 

政権に居座るには、前総理の如く鉄面皮(図々しさも、平気で嘘の答弁をする事も含めて…)が、残念ながら必要不可欠なスキルか…

尤も、前総理には同じく、父で次期総理と囁かれながら、病に倒れて亡くなってしまった晋太郎氏がいる。

生死の境さえ超えた狂おしいほどの父親の執念が、前総理自身は知らなかったにせよ、長期政権に居座らせた気がしている。

 

閑話休題

掛け値なし、更なる活躍を期待した羽田氏の訃報に、項垂れている。合掌。