更に、初夏が疾走中!
オシドリ池の大学では、シャクの白い花も一段落…セリ科の大型の、しかし優美を感じるハナウドが笠をひろげた。
よく観察すれば、オオカサモチやボウフウの仲間もあるはずだが、背丈の伸びた草の上に、白い笠は更に突きだしている。
早春に、丈の低いキバナノアマナにはじまって、以降、アズマイチゲ、ニリンソウ、エンレイソウ、が終わって、シャクなどの腰より高い白い花…
毎年、ハナウドが自分より丈の低い花を咲き終えるのを、行儀よく待っているように思う。
そして、咲いても他の花に問題ないかを、周囲に("を"ではなくて…)確認してから、おもむろに黄緑蕾でできた笠を広げる。
そして、まるで手品のように、笠を構成する白い小さな花を一斉に咲かせる。
学生寮の名から名付けられた森…そこのハナウドは、本当に優美な"お姉さん"の植物だと思っている。
ニセアカシアがバラバラと散りはじめた。次は…と目当ての樹をのぞいてみる。
シナノキの類い(リンデンも…)が、ツブツブした蕾を見せていた。ニセアカシア→リンデン…蜜を集める虫たちへの報せは、何だろうか。
甘い香りはシナノキに逐次バトンタッチ…そこに、ハマナスの香りも加わる。